私が作詞する上で心がけてる事は、こんな感じです。
雑多に列挙してみます。
後で分類して、整理できるかな・・・
あくまで自分がやってる事、理解できてる事しか書けませんので、一般的な話では無いかも知れません。その前提で読んでください。
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●まず、テーマを決める
伝えたい事。これが一番重要。
作品にしたいと思ったきっかけとなる、想い・気持ち・衝動などがあったはず。
そのテーマを思い浮かべます。
●歌詞にストーリーを作る
1曲の中で、いくつかの場面が展開される様に、歌詞のストーリーを考えます。
同じような事を延々と詞にしても、聴いてて面白く無いと思うので。
良く言われる「起承転結」とか、そういう事です。
●舞台設定を考える
その曲の舞台はどこなのか?
聴く人がイメージしやすい様に、その曲の舞台設定をあらかじめ考えておきます。
それに沿った情景を織り込んでいけば、自然とその舞台がイメージされるはずです。
●曲の早い段階で舞台設定を説明し終える
これが結構難しいです。
説明的でない文章の中に、舞台の説明を織り込むのは、結構頭を使います。
歌詞を書く上で、一番慎重に練る箇所です。
●心の動きを表現する
曲の主人公の心の動きが歌詞になると思うので、それが表現できる様に。
その主人公になりきって。
●難しい言葉を使わない
聞いてどういう意味だろうと考え込まない様に、できるだけ平易な言葉を選びます。
音で聞いて理解できる言葉を。だれでも知ってる言葉がベストです。
歌詞を漢字で「読まないと」理解できない言葉は、避けたほうが良いです。
歌詞は「聞く」ものであって「読む」ものではありません。
●紛らわしい言葉は避ける
同じ読みでいくつも違う意味がある言葉は、避けて違う言葉に替えたり、どうしても必要なら誤解の無い様十分注意して使います。
曲は流れて行ってしまうので、聞き手に意味を考えさせてる様では駄目ですよね。
●曲の構成を意識する
曲先で詞を書く人にはあまり関係無いかもしれませんが。
詞先の場合には、曲の構成を意識して書いた方が、曲が付けやすいです。
例えば、「A-B-サビ A-B-サビ サビ(繰り返し)」とか。
「歌詞」を書く以上は、詞の専門の人も、ある程度基本的な曲の構成のパターンについては理解しなきゃいけないかな。
●言葉のアクセントや文章のイントネーションを意識する
1コーラス目と2コーラス目など、同じメロディを使う場合がありますが、例えば「?」など疑問形になってる箇所は上昇メロディにせざるを得ないので、そこが食い違ってると同じメロディが付けられない事があります。
歌詞を書く上でも曲の構成を意識して、同じメロディになる所は同じイントネーションになるように。
まあ、あえて違うメロディを付けちゃうのも面白いのですが。そこはケースバイケースで。
●言葉の区切りを意識する
同様に、曲の構成上同じメロディになる箇所で、言葉の区切りが違う場所に来ると、メロディや息継ぎの設定に困る事があります。
●「休み」を意識する
ついつい、目いっぱい言葉を詰め込みたくなりますが、実際の歌手が歌う場合には息継ぎをしなくてはいけません。
適度に休むポイントを入れて。
ボカロだと、休みが無くても歌えてしまうので、ついついやってしまうのですが。
●曲に合わせて細部は変えても良いつもりで
歌詞を書いても、曲のメロディが上手く乗せられるとは限りません。
歌詞もこだわりは必要ですが、メロディと合わせて曲にする上では、メロディの方を活かすために細部は変えても良いつもりで。
当然逆もありますが。歌詞を活かすためにメロディの方を変える事も良くあります。
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一番重要だと思うのは、最初の「テーマ」「歌詞のストーリー」かな。
1曲の詞に書ける文章は短いですから、最初からストーリーを意識しておくのが重要だと思います。